Amazon品質ダッシュボードの使い方と直し方

Amazon品質ダッシュボードの使い方と直し方

公開: 2026/9/13

出品情報の品質ダッシュボードとは、商品ごとに不足している属性や改善項目をAmazonが名指しで返してくるセラーセントラルの機能です。「在庫」>「在庫管理」>「出品情報の品質ダッシュボード」からアクセスできます。属性を埋めると、絞り込み検索からの脱落防止・商品仕様欄での重要項目の強調表示・返品率の低減という3方向に効くとAmazonは案内しています。ただし指摘事項を上から順に潰すのではなく、緊急度で仕分けてから着手することが重要です。

「検索対象外」と「情報改善を推奨」は別物

在庫管理一覧に表示されるステータスには「出品中」「情報改善を推奨」「検索対象外」「未完了」「停止中」などがあります。緊急度はそれぞれ大きく異なるため、ここを混同すると危険です。実害のない項目に時間をかけて、売上ゼロの案件を放置してしまうことになります。

表示意味緊急度
検索対象外出品ポリシー違反(メイン画像が白抜き背景でないなど)でインデックスから除外。検索に一切出ない最優先
情報改善を推奨「詳細を編集」を開くと該当タブに警告が出て、必須・推奨項目が個別にマークされる中(即座のペナルティは確認されていない)
未完了入力不備の表示だが、実際には検索・受注ができているのに出続けることがある低〜中
停止中在庫0、またはアップロード直後の一時表示低
POINT

POINT 「情報改善を推奨」は未対応でも即座のペナルティは確認されていません。一方で「期限付きアクション」だけは別です。推奨表示であっても期限を超えると検索対象外になる可能性があるとAmazonが明示しているため、これだけは例外的に優先してください。

検索に商品が出てこない原因は品質ダッシュボードの指摘以外にも複数あります。まず自社の状況が「サーチサプレス」(ここまで説明した「検索対象外」と同じ状態を指す、Amazon側の英語表記です)なのか、それとも単純な露出不足なのかを切り分けたい場合は、こちらで原因を一通り確認できます。

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ダッシュボードで実際に求められる項目

求められる項目は基本的にカテゴリー別の商品登録規約(Amazonがカテゴリーごとに定めている出品ルール)に基づいています。実例としてよく挙がるのが、服&ファッション小物カテゴリーの色情報です。

  • color_name(カラーネーム):ブランドが設定する正確な色名称
  • color_map(カラーマップ):Amazon側の推奨値から最も近い色を選択する項目です。自由入力ではなく推奨値から選ぶ仕組みで、購入者が色で絞り込んだ際に正しく表示されるようにするためのものです
  • そのほか「販売価格の再確認」「サイズの単位」「電圧などのスペック情報」「メーカー希望小売価格(定価)」なども対象になります

改善提案は、出品中でないASIN(Amazonが商品1つずつに割り当てている10桁の商品コード)だけでなく、SKU(出品者が自分で付ける商品の管理番号)単位でも出ます。さらに、すでに数か月の販売実績がある商品が繰り返し対象になることもあります。オリジナル商品でメーカー希望小売価格のように該当しない項目がある場合は、無理に埋めず「商品に適用されない」を選択して処理して構いません。

色見本のタグが並んだ様子

カラーマップが自由入力のままだと、色フィルターの候補にマッチせず「絞り込みでは見つからない」状態になります。絞り込み経由での取りこぼしに心当たりがある場合は、こちらで切り分け方を確認してください。

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セラサポでできること

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質問がそもそも的外れなときは分類ミスを疑う

ダッシュボードの指摘(=Amazonのシステムが商品ごとに自動生成している改善項目)が商品と噛み合わない場合、原因は商品タイプ・ブラウズノードの誤分類であることがあります。商品タイプとは、登録時にどの入力テンプレート・必須項目を使うかを決める分類のことです。ブラウズノードとは、Amazon内のカテゴリー階層のことで、購入者が絞り込みや回遊で商品を見つける際に使われます。

この誤分類が起きると、アクセサリーが「デスクトップPC」に、椅子やワンピースが「DRESS」に分類され、AIが無関係な改善提案(質問)を生成する実例が報告されています。

Amazonサポートの説明では、商品名がガイドラインに沿っていないとAIが正しく認識できず、システム側で商品タイプが自動的に強制修正される場合があるとされています。誤分類が起きると、実害は3段階に及びます。①ダッシュボードの指摘が的外れになる、②絞り込み検索に商品が乗らない、③商品タイプが自動で強制変更され、次に求められる入力項目までずれてしまう、の3つです。

こうした場合は属性を埋める前に、商品タイプやブラウズノードそのものを見直す必要があります。ただし誤分類は自分では気づきにくく、定期的にAmazon側の分類を確認する仕組みがないと放置されがちです。セラサポのカテゴリ設定機能では、Amazonの自動分類をSKUごとに一覧で確認し、自社独自のカテゴリーで整理し直せるため、誤分類に早く気づきやすくなります。分類の是正手順そのものは次の記事で解説しています。

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Amazonカテゴリーの選び方と誤分類の直し方

Amazonのブラウズノードには3つの異なる概念があり、間違えると検索露出・手数料・アカウント健全性に影響します。正しい選び方と勝手に変更された際の是正手順を実例つきで解説します。

商品名をブランド→一般名称→主要スペックの順に整えておくことは、AIの誤認識を防ぐ土台にもなります。書き方の基本は「Amazon商品名の書き方」で確認できます。

修正の実行手順

指摘が的外れではなく、単純に通常編集で反映できない場合は申請が必要です。サポートメニューの「商品ページの修正」から「その他の情報」を選択して進めます。

手順内容
1品質ダッシュボードを開き、指摘を「検索対象外」「期限付きアクション」「その他の推奨」の3種類に仕分ける
2着手前に、その商品が自社編集可能なASINか、ブランド管理下の共有リスティングかを確認する
3質問が的外れなら、先に商品タイプ・ブラウズノードの是正を申請する
4該当カテゴリーの商品登録規約を見ながら属性を埋め、色はcolor_mapを推奨値から選ぶ
5該当しない項目は「商品に適用されない」で処理する
6通常編集で反映されない場合は「商品ページの修正」>「その他の情報」で申請する

表の②にある「ブランド管理下の共有リスティング」とは、商標を登録したブランド所有者が管理する商品ページに、複数の出品者が相乗り(同じ商品として出品すること)している状態を指します。自社がそのブランドの登録者でない場合、ページの属性を自社で編集できないことがあります。

修正確定まで約24時間、ダッシュボードの表示更新にさらに約24時間かかるという報告があります。これはAmazonが公式に保証する数値ではなく、利用者の体感値です。反映を待たずに修正を重ねると、Amazon側の処理の順番(審査キュー)が乱れることがあるため注意してください。

修正の効果が本当に出ているかを毎回手作業で検索して確認するのは、負担の大きい作業です。セラサポの検索順位トラッキングを使うと、狙ったキーワードでの自社ASINの検索順位を毎日自動で記録できるため、修正後に検索露出が回復しているかを日次で確認できます。

週次でダッシュボードを確認する運用に組み込んでおくと、指摘の放置による検索対象外化を防ぎやすくなります。セラーセントラルの巡回ルーティン全体を整理したい場合は、こちらを起点にしてください。

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注意点

ブランド登録者が管理している商品詳細ページは、出品者側の権限では直接編集できないことがあります。テクニカルサポートに修正依頼を出しても「ブランド所有者が管理しているため対応不可」と回答され、修正が進まないケースもあります。この場合は工数をかけても直らないため、着手前に自社の編集権があるASINかどうかを見極めることを優先してください。

POINT

POINT 修正が通らないからといって、並行輸入品として無理に相乗り出品するのは知的財産権侵害のリスクを伴います。ダッシュボードの指摘が直らないことと、相乗りの是非は切り分けて判断してください。

商品名ガイドライン違反(プロモーション用語の混入、禁止記号の使用、商品を特定できないタイトルなど)は、ある日突然その商品名で検索してもヒットしなくなる形で表面化します。しかも一度こうなると復旧が難しい傾向があります。なお商品名の文字数ルールは2026年7月27日以降、メディアを除く全カテゴリーでスペース込み75文字以下に統一されています。それ以前の情報を参考にしている場合は古い数値の可能性があるため、現行の商品登録規約で確認してください。

購入者から見えない検索キーワード欄にキーワードを詰め込んだり、商品名にキーワードを過剰に盛り込んだりして露出を稼ごうとする事業者も存在します。しかし商品名側は文字数・禁止記号・プロモーション用語の規約に明確に抵触します。検索対象外化して復旧が困難になった実例も報告されており、推奨できる手法ではありません。

品質ダッシュボードの「要改善」と「推奨」の正式な区分(表示色や検索露出への影響度の違いなど)は、公開情報からは確認できていません。放置した場合に検索順位や、インプレッション(広告や検索結果に商品が表示された回数)がどれだけ落ちるかという定量的な影響についても、同様に確認できていません。個別の判断に迷う場合はテクニカルサポートに確認することをおすすめします。

まとめ

出品情報の品質ダッシュボードは、Amazonが商品ごとの不足項目を名指しで返す唯一の常設画面です。まず「検索対象外」と「期限付きアクション」を最優先で潰し、それ以外の推奨項目は週次で消化するのが現実的な運用です。質問内容が商品と噛み合わない場合は、属性ではなく商品タイプ・ブラウズノードの誤分類を疑ってください。修正後は反映に時間がかかる前提で待つことが、無駄な作業の重複を避けるコツです。

よくある質問

「情報改善を推奨」を放置すると出品停止になりますか

即座のペナルティは確認されていません。ただし「期限付きアクション」に該当する項目だけは別です。期限を過ぎると検索対象外になる可能性があるため、期限の有無を必ず確認してください。

ダッシュボードの指摘を修正してもすぐ消えません。なぜですか

修正確定まで約24時間、ダッシュボードの表示更新にさらに約24時間かかるという報告があります。公式に保証された数値ではないため、時間を置かずに何度も修正を重ねると審査が乱れることがあります。

該当しない項目(メーカー希望小売価格など)はどうすればよいですか

オリジナル商品などその項目が存在しない場合は、無理に架空の値を入力せず「商品に適用されない」を選択して処理してください。

ダッシュボードの質問が商品と全く関係ありません

商品タイプやブラウズノードの誤分類が原因であることがあります。属性を埋める前に分類そのものを見直してください。

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