
Amazon検索アルゴリズム(A9/A10)の仕組み
公開: 2026/8/5
目次
Amazonの検索順位は、非公開の内部アルゴリズムが「関連性(検索語とのテキストマッチ)」と「パフォーマンス(CVR・販売速度・在庫状況などの購買実績)」の2軸で決めています。「A9」「A10」という呼称は業界で使われる通称であり、Amazon公式がこの名称を明言している一次情報は確認できていません。新規出品はまずテキストの関連性で検索に乗せ、実績が積み上がった後はパフォーマンス側の比重が上がっていく、という時系列の使い分けが実務の基本になります。
A9・A10とは何か
A9とは、Amazonの検索順位を決めるアルゴリズムを指す業界内の通称です。もともとAmazonの検索技術を開発していた子会社の名称に由来するとされますが、Amazon公式ヘルプやセラーセントラルがこの名称そのものを説明しているページは見つかりませんでした。
複数の日本語記事では、A9時代は「販売実績(販売数×CVR)」中心の評価だったのに対し、後継とされる段階(A10と呼ばれることがある)では外部トラフィックやセラーの信頼性の比重が増したと説明されています。ただし、この移行時期を明記した一次情報はなく、要因ごとの重み付け(%表示)を開示した公式資料も存在しません(出典: bythink)。
POINTPOINT 「A9/A10」は公式名称ではなく業界通称です。「◯◯は何%寄与する」といった具体的な数値情報は、Amazonが非公開である以上すべて推測にすぎません。順位対策は「関連性」と「パフォーマンス」という2つの評価軸に沿って考えるのが実務的です。
セラーセントラル日本語版のフォーラムでも、テクニカルサポートは検索結果の表示について「購入頻度や商品情報、在庫状況、ユーザーの関心度などを考慮して表示される」とだけ回答しており、内部ロジックの詳細は明かされていません(出典: Amazonセラーフォーラム(日本))。
順位に効くとされる8つの要素
公式の一次情報と日本語記事に共通する要因を整理すると、次の8つに集約されます。重み付けの数値はいずれも非公開のため、優先順位の目安として使ってください。
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 販売実績・販売速度 | 直近24時間〜10日程度の売れ行き |
| CVR | セッションに対する購入の割合 |
| CTR | 検索結果でのクリック率 |
| レビュー数・評価 | 件数と★評価の両方 |
| 在庫状況 | 在庫切れは検索結果から除外される |
| FBA利用の有無 | プライムマークの有無に直結 |
| 価格 | 相場からの乖離 |
| キーワードとの関連性 | タイトル・裏キーワードなどのテキストマッチ |

在庫切れが起きると検索結果自体から除外されるため、順位が積み上がっていた商品でも評価がリセットされたような状態になります。在庫を切らさないことは、他のどの施策よりも優先度の高い土台です。
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新規出品と実績商品で優先順位が変わる
順位対策で最初につまずきやすいのが、商品のライフステージに応じて優先順位が変わるという点です。
販売実績がゼロの新規出品では、テキストの関連性が「そもそも検索に乗るかどうか」を左右する唯一の手段になります。タイトル前方への主要キーワード配置と、裏キーワード欄への類義語・表記ゆれの登録がここでの主戦場です。

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一定の実績が積み上がった後は、テキストを追加しても頭打ちになりやすくなります。この段階では、ブランド分析の「検索クエリパフォーマンス」で「クリックは多いのに購入が少ない」キーワードを見つけ、メイン画像・価格・レビューといったパフォーマンス側を直すほうが効果的です。

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なお、正しく出品しているのに検索結果に出てこない場合は、順位以前にサーチサプレスや裏キーワードのバイト超過といったインデックス落ちが原因のことがあります。

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Rufus登場でAI検索対策も必要になった
Amazon.co.jpの生成AIショッピングアシスタント「Rufus(ルーファス)」は2024年11月11日に国内の一部ユーザー向けにベータ提供が始まり、その後アプリとデスクトップで幅広く利用できるようになったと公式発表されています(出典: Amazon ニュースリリース)。Rufusとは、購入者がチャット形式で商品について質問すると、商品ページの情報をもとに回答を生成するAIアシスタントです。
Rufusは商品カタログ情報・カスタマーレビュー・商品ページのQ&Aなどを参照して回答を作るため、回答の質は商品ページの情報量にそのまま依存します。冷凍食品ジャンルでの日本国内の実証検証では、Rufusが参照する優先順位は「箇条書き→スペック数値→商品タイトル→レビュー→Q&A」の順で、箇条書きの内容はほぼそのまま回答に転記される傾向が確認されました(出典: proteinum)。
同じ検証では、Rufusに参照されやすいのは販売数上位の商品ではなく、レビュー評価が最も高い商品に偏る傾向があり、★4.0以上が一つの目安とされています。
POINTPOINT タイトル・裏キーワードのSEO対策と、Rufus向けの対策は別ロジックです。裏キーワードは非表示の受け皿でよい一方、Rufus向けの説明文は結論を先に置いた自然文が必要で、キーワードの詰め込みは効きません。
対策の実務では、想定される購入者の質問を20個ほど洗い出し、Q&Aを8組ほど整備するという目安が示されています。商品1点あたりの対策工数は2〜3時間、効果測定には1〜2ヶ月のスパンが必要とされます(出典: uruchikara)。ただしこれらの数値はいずれも支援会社の経験則であり、Amazon公式が示した基準ではない点には注意が必要です。
検索順位が伸びないときの実行手順
順位が伸び悩んだときは、次の順序で切り分けます。
- 在庫切れ・サーチサプレスの有無を確認する(検索結果から除外されていないか)
- 「ASIN+対象キーワード」で実際に検索し、インデックスされているかを確認する
- ブランド登録者は検索クエリパフォーマンスで「表示は多いがクリックが少ない」のか「クリックは多いが購入が少ない」のかを切り分ける
- 前者ならタイトル・裏キーワード側、後者なら画像・価格・レビュー側を優先して直す
この手作業での確認を毎日繰り返すのは負担が大きく、キーワードの数が増えるほど見落としも出やすくなります。セラサポの検索順位トラッキングでは、狙ったキーワードでの自社ASINの順位を毎日自動で記録するため、同じ確認を手作業で行う必要がなくなり、順位が動いたタイミングにも気づきやすくなります。
新商品のローンチ直後は、この検索順位の初速づくりが特に重要になります。

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注意点
順位を人為的に操作しようとする手法も存在しますが、いずれも推奨できません。競合ブランド名を裏キーワードに入れる行為はIPポリシー違反にあたるうえ、アルゴリズムが競合ブランド名を無視するとされているため順位向上効果自体が乏しく、リスクとリターンが釣り合いません。同様に、レビューの見返り提供による評価操作は、AI露出を狙う場合であってもアカウント停止リスクを増幅させるだけで、正当な高評価の積み増しに置き換えるべきです。
まとめ
Amazonの検索順位は「関連性」と「パフォーマンス」の2軸で決まり、A9/A10という呼称自体は非公式の通称にすぎません。新規出品はタイトル・裏キーワードでまず検索に乗せ、実績が積み上がったらCVRや在庫状況といったパフォーマンス側を磨く、という時系列の使い分けが基本です。加えてRufusの登場により、キーワードの量よりも箇条書きやQ&Aの情報の質・構造化が問われる局面が増えています。両方を切り分けて、それぞれに合った対策を積み重ねることが遠回りに見えて最短ルートです。
よくある質問
A9とA10は正式にAmazonが発表した名称ですか?
確認できていません。Amazon公式ヘルプやセラーセントラルがこの名称を明言している一次情報は見つかっておらず、業界内で使われている通称と考えられます。
検索順位はどのくらいの頻度で変わりますか?
順位決定要因の一つである売れ筋ランキングは1時間ごとに更新されますが、検索順位そのものの更新頻度は公式に明記されていません。日々の販売実績やCVRの変化に応じて変動すると考えるのが実務的です。
在庫切れになると順位はどうなりますか?
在庫切れの商品は検索結果から除外されます。復帰後も評価が積み上がっていた状態からのやり直しに近くなるため、在庫を切らさないことが順位対策の前提になります。
Rufus対策とキーワードSEOは同じ対応でよいですか?
別ロジックです。裏キーワードは非表示の受け皿として類義語を羅列してよい一方、Rufus向けの箇条書きや説明文は結論を先に置いた自然文で、用途・数値・シーンを具体的に書く必要があります。
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