
Amazon出荷通知の送り方|追跡番号と出荷期限の基本
公開: 2026/8/17
目次
自己発送(マケプレ出荷/FBM)で最も見落とされやすいのは、発送作業そのものではありません。発送が終わったあとに「出荷通知(発送確認)をセラーセントラルへ送る」という一手間です。出荷通知には出荷日・配送方法・発送元住所・お問い合わせ伝票番号(追跡番号)の入力が必要です。これを予定出荷日までに送らないと、実際には発送済みでも出荷遅延としてカウントされてしまいます。出荷が遅れた注文の割合を示す「出荷遅延率」には、4%未満という目標値があります。これを超えるとアカウント停止のリスクが生じます。
出荷通知とは何か、なぜ発送作業とは別に必要なのか
出荷通知(発送確認)とは、注文した商品の発送情報をセラーセントラルに登録する操作のことです。具体的には、いつ・どの配送会社で・どの追跡番号で発送したかを入力します。発送作業自体は完了していても、この通知を送らなければAmazon側のシステム上は「未出荷」のままになります。
POINTPOINT 出荷通知に必要な入力項目は4つだけです。①出荷日 ②配送方法(配送会社) ③発送元住所 ④お問い合わせ伝票番号(追跡番号)。この4点をセットで登録して初めて「出荷済み」として記録されます。
注文管理画面から対象の注文を開き、この4項目を入力して送信するのが基本フローです。件数が少ないうちは1件ずつの手入力で十分ですが、注文数が増えてくると押し忘れが発生しやすくなります。
出荷通知の送り方(個別・一括の2パターン)
送り方には大きく分けて2つの方法があります。
| 方法 | 向いているケース | 特徴 |
|---|---|---|
| 個別入力(注文管理画面) | 1日数件〜数十件程度の注文 | 注文ごとに手入力。誤入力に気づきやすい |
| フィード(一括アップロード) | 注文数が多い出品者 | 出荷通知テンプレートに複数注文をまとめて記入し、一度にアップロード |
フィードを使う場合は、専用の出荷通知テンプレートを使います。追跡番号・配送会社コードなどの記入フォーマットは、あらかじめ決まっています。事前に確認しておく必要があります(出典: Amazonセラーセントラル ヘルプ)。
注文数が少ないうちは個別入力で問題ありません。ただし月の出荷件数が増えてきたら、早めにフィード運用へ切り替えましょう。手入力による押し忘れのリスクを減らせます。
外出先で一次対応が必要な場合は、Amazon出品アプリからも保留注文への出荷通知送信が可能です。ただし出先での対応をあてにしすぎず、日次の運用の主軸はPCでの作業に置く方が安全です。

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出荷期限は「注文日+出荷作業日数」で決まる
出荷通知をいつまでに送るべきかを決めているのが「出荷作業日数」です。出荷作業日数とは、注文を受けてから出品者が商品を調達・梱包して出荷するまでの日数のことです。これに配送にかかる日数を足した合計が、購入者に表示される「お届け予定日」の根拠になります。
アカウント全体のデフォルト値は0日(即日出荷)・1日・2日のいずれかから選びます。設定画面は「設定」>「配送設定」>「一般配送設定」タブです。変更できるのは24時間に1回までで、商品ごとの個別設定や在庫ファイルによる一括変更にも対応しています。
POINTPOINT 出荷作業日数を0日(即日出荷)に設定すると、注文締め切り時刻より前の注文はすべて当日中に梱包・出荷する運用になります。即日発送の評価が有利に働く一方、体制が追いつかないと遅延の原因になります。
即日出荷は「Amazonおすすめバッジの取り方」にもプラスに働く要素ですが、無理に0日設定にして遅延を起こすと本末転倒です。仕入れ・梱包体制が安定してから段階的に短縮するのが現実的です。
なお、小口出品(月ごとの登録料がかからない代わりに、出品数や使える機能が大口出品より制限される出品プランです)を選んでいる場合は注意が必要です。出荷作業日数を自由に設定できません。予約販売を除き、注文された商品は2営業日以内に出荷するのが原則です。大口出品との違いは「大口出品と小口出品どちらを選ぶ?」で詳しく解説しています。
出荷遅延率4%とアカウント健全性への影響
出荷通知の送信が遅れると、その影響はアカウント健全性に表れます。アカウント健全性とは、出荷遅延率や注文不良率など、出品者アカウントの状態を示す指標をまとめた画面のことです。中でも今回のテーマに直結するのが「出荷遅延率」という指標です。出荷遅延率とは、直近10日間または30日間の期間で、予定出荷日より後に出荷通知を送信した注文の割合のことです。目標値は4%未満とされています。
実際にフォーラムで報告された事例があります。出荷遅延率が16.67%に達したケースです。「お客様のアカウントが停止される可能性があります」という警告を受けています(出典: Amazonセラーセントラル ヘルプ)。
| 指標 | 定義 | 目標値の目安 |
|---|---|---|
| 出荷遅延率 | 10日/30日間で予定出荷日より後に出荷通知を送った注文の割合 | 4%未満 |
| 有効追跡率 | 追跡番号ありの出荷で、有効な追跡情報が入力されている割合 | 95%以上が目安 |
月の出荷件数が少ない出品者ほど注意が必要です。分母が小さいため、数件の遅延だけで4%を超えてしまう構造になっています。これは注文不良率と同じく「少数の失敗が比率を押し上げる」パターンです。

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追跡番号の入力は必須化されている
追跡番号がある出荷については、有効な追跡情報の入力が必須になったとするアナウンスが公表されています。このアナウンスはセラーセントラルのフォーラムに掲載されました(出典: Amazonセラーセントラル ヘルプ)。追跡番号のない出荷(メール便など追跡不可の配送方法)は従来どおり任意です。ただし追跡番号を発行している配送方法を使っている場合は、配送会社コードと伝票番号を正確に入力しなければなりません。
入力ミスや配送会社コードの選択間違いがあると、追跡情報が無効と判定され、有効追跡率の低下につながります。フィードで一括送信している場合は、テンプレートの必須項目が正しく埋まっているかを定期的に監査しておくと安全です。
実行手順のまとめ
日々の運用は次の順番で回すとミスが減ります。
- 設定確認:「設定」>「配送設定」>「一般配送設定」で出荷作業日数のデフォルトを実力に合った日数に設定する。
- 毎日の出荷通知:注文管理で未出荷注文を確認し、出荷日・配送会社・発送元住所・追跡番号を入力して送信する。件数が多ければフィード+テンプレートで一括処理する。
- 指標の監視:アカウント健全性で出荷遅延率(4%未満)と有効追跡率(95%以上目安)を継続的に確認する。
- 悪化時の切り分け:実際に発送が遅れているのか、発送済みなのに通知だけが遅れているのかを分けて原因を特定する。
- 警告が出た場合:出荷遅延率が原因の警告でも、対応の型は他の健全性警告と同じです。根拠と数値をそろえた改善計画を用意します。
毎日の注文チェックと出荷通知の送信は、忙しい時期ほど後回しにされがちな作業です。セラサポの店舗概況ダッシュボードなら、売上や返品率などの主要指標を1画面にまとめて日次で確認できます。出荷遅延のチェックも、この日次ルーティンの中に組み込みやすくなります。
セラーセントラル全体の日次・週次・月次の確認ルーティンについては、「セラーセントラルの使い方全体マップ」でも整理しています。
健全性の警告を受けたときの対応には、共通の型があります。警告を受けた際にAmazonへ提出する、原因と対策をまとめた文書を「POA(改善計画)」と呼びます。その書き方も含めて、「Amazonアカウント健全性の上げ方と警告への対応」で詳しく解説しています。

注意点
出荷通知は出荷完了そのものではありません。実際に商品を発送していても、通知の送信が予定出荷日を過ぎれば出荷遅延率にカウントされます。逆に、まだ発送していないのに先に出荷通知だけを送る運用は避けるべきです。購入者からのクレームにつながります。A-to-z保証申請(商品が届かない・説明と大きく異なるなどの理由で、購入者がAmazonへ返金を求められる制度です)や低評価にもつながります。これはかえってアカウント健全性を悪化させます。
集荷後の通知タイミングなど、一部の運用要件は変更されることがあります。最新の条件は必ずセラーセントラルのヘルプページで確認してください。
よくある質問
出荷通知を忘れて発送だけした場合、どうなりますか
実際には発送済みでも、Amazonのシステム上は出荷通知が送られるまで未出荷として扱われます。予定出荷日を過ぎて通知を送ると出荷遅延率にカウントされるため、発送と通知はセットで完了させる必要があります。
追跡番号のないメール便でも出荷通知は必要ですか
追跡番号がない配送方法でも出荷通知自体は必要です。ただし追跡番号の入力は任意で、追跡番号がある配送方法を使う場合にのみ有効な追跡情報の入力が必須になります。
出荷作業日数はいつでも変更できますか
アカウント全体のデフォルト値は「設定」>「配送設定」>「一般配送設定」から変更できます。ただし変更は24時間に1回までという制限があります。商品ごとの個別設定や在庫ファイルによる一括変更も可能です。
出荷遅延率が4%を超えるとすぐにアカウントが停止されますか
フォーラムの実例では4%を大きく超えた時点で停止の可能性がある旨の警告が届いています。警告の時点で原因を切り分けて改善計画を提出することで、停止に至る前に対応できるケースがあります。
まとめ
自己発送における出荷遅延の多くは、発送作業の遅れではなく出荷通知の送信忘れや遅れが原因です。出荷作業日数の設定を実力に合わせ、毎日の出荷通知をルーティン化しましょう。出荷遅延率4%・有効追跡率95%を継続的に監視することが、アカウント健全性を守る最も確実な方法です。件数が増えてきたらフィードでの一括処理へ早めに移行し、手作業のミスを構造的に減らしていきましょう。
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