
Keepaの使い方|価格・ランキング履歴の読み方
公開: 2026/8/10
目次
Keepaとは、Amazonの商品ページには表示されない過去の価格・ランキング・在庫・出品者数の推移をグラフで見えるようにするブラウザ拡張機能・アプリです。仕入れ判断は「今の最安値」ではなく履歴の中で繰り返し出てくる価格帯で見て、価格改定は公式の自動価格設定と役割分担し、競合監視は複数のシグナルを突き合わせて読むのが基本の使い方です。
Keepaとは何か・導入方法
Keepaは商品ページを開くだけで自動的にグラフが重なって表示されるブラウザ拡張機能です。Chromeウェブストアで「Keepa」を検索して追加すれば、そのままAmazonの商品ページ上に表示されます。スマホアプリ版もありますが、言語設定を日本語、ロケール設定を「.co.jp」に変更することで日本のAmazonの商品データに対応させる必要があります(出典: warau)。
POINTPOINT Keepaは無料版でも導入できますが、見えるのは価格推移だけです。売れ筋ランキングと在庫数の推移は有料版(Premium)でのみ表示されます。料金はKeepaを提供する海外の会社への課金で、Amazonの手数料とは別枠です。
グラフの4要素の読み方
Keepaのグラフは価格・在庫・ランキング・出品者数の4本の線が重なって表示されます。それぞれ意味が違うため、色の対応を先に覚えておく必要があります。
| 要素 | 色・表示 | 意味 |
|---|---|---|
| Amazon本体の販売価格 | オレンジ(線) | Amazonが自社で売っている価格 |
| Amazon本体の在庫保有 | オレンジ(塗りつぶし) | 塗られている間は本体が在庫あり、途切れている間は在庫切れ |
| カート獲得価格 | ピンク | 実際に購入されている価格帯(カートを獲得した出品者の価格) |
| 新品最安値 | 紫 | 新品出品者の中の最安値 |
| 中古品最安値 | 黒 | 中古品出品者の中の最安値 |
| 売れ筋ランキング | 緑の折れ線 | 下に振れるほど順位が上(=売れている)。ギザギザは回転率が高いサイン |
| 出品者数 | 青・紫の線 | 新品を扱うライバル出品者の増減 |
(出典: 出典: warau、出典: ec-seller-labo)
オレンジの塗りつぶしが途切れている期間は、Amazon本体が在庫切れになっているタイミングです。この間は他の出品者がカートを獲得しやすく、利益を出しやすい好機とされています(出典: ltd-regalo)。

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出品者数の線が急増している商品はこれから値崩れが起きやすく、減少・安定している商品は価格が崩れにくい傾向があるとされています。表示期間もデフォルトの短期のままにせず**「全期間」に切り替える**ことが欠かせません。季節性のある商品を短期表示だけで「通年の売れ筋」と誤認してしまうのを防げます(出典: aparise)。
POINTPOINT 単発の最安値や単発のランキング数値だけで判断しないのが鉄則です。価格・ランキング・在庫・出品者数の4要素を掛け合わせて初めて、仕入れや価格改定の判断材料になります。
セラサポでできること
手数料がいくら引かれたか、商品ごとに見えていますか
セラサポなら、販売手数料・FBA配送料・保管料を商品ごとに集計します。原価を登録すれば「この商品は広告費をいくらまで使えるか」まで自動で出ます。
仕入れ判断への活かし方
仕入れ判断でKeepaを使う場合、次の6ステップで確認していく手順がせどり系ブログで紹介されています。
| 手順 | 確認内容 |
|---|---|
| ① | 「統計」タブで最安値と仕入れ値の差を確認し、FBAシミュレーターで粗利を試算 |
| ② | オレンジの有無でAmazon本体の在庫状況を確認 |
| ③ | 価格推移が右肩上がり・安定しているか(乱高下・下降は回避) |
| ④ | 売れ筋ランキングのギザギザ具合(回転率)を確認 |
| ⑤ | ライバル出品者数を確認(目安は新品10名以内) |
| ⑥ | 「Data」タブで30〜180日の販売個数を出品者数で割り、1人あたりの想定販売数を試算 |
(出典: 出典: ec-seller-labo)
粗利の試算には「FBA料金シミュレーターの使い方と手数料の全体像」を併用すると、価格差だけでなく手数料まで含めた実際の取り分が把握できます。ランキング「4桁以内」や出品者数「10名以内」は特定のせどり系ブログの経験則でありAmazonの公式基準ではなく、カテゴリーや単価によって妥当な目安は変わります。

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相場を見るときは「今の最安値」ではなく、履歴の中で何度も戻ってくる頻出価格帯を基準にすべきだという指摘もあります。一度きりの高騰や投げ売りに引きずられると仕入れ値の判断を誤りやすく、利益は粗利の大きさより先に在庫の回転の速さで決まるという見方も紹介されています(出典: m-stock-series)。
価格改定への活かし方
Keepaは価格を自動で変更するツールではなく市場の動きを可視化するツールです。実際の価格改定は、セラーセントラルの公式機能「価格の自動設定」と役割分担して使うのが実務的です。公式の自動設定は競合価格へのルールベースの追従を無料で行える一方、在庫状況や出品者数の推移といった市場全体の流れまでは見えません。そこをKeepaで補うという位置づけで、公式機能はポイント還元分の細かい調整には対応していません(出典: bxo)。
下限価格の設定にも注意が必要です。下限を1,000円に設定していたところ競合追従ルールで販売価格と下限価格が一致し、「価格が低すぎる可能性がある」と判定されて出品停止になった実例が報告されています。下限と実売価格が張り付く設定は避け、余裕を持った価格帯にしておくのが安全です(出典: Amazonセラーセントラル ヘルプ)。

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セラサポの価格設定機能では、カート獲得価格や最安値に合わせて上限・下限の範囲内で価格を自動追従させられます。下限を割り込む変更は範囲外にクランプされる設計のため、Keepaで確認した相場観をもとに上限・下限だけ決めておけば、日々の追従作業そのものは仕組みに任せられます。
競合監視への活かし方
競合の在庫や値動きを追う目的でもKeepaは使われますが、表示をそのまま信じるのは危険です。日本語版のセラーフォーラムでは、ある出品者が競合の不審な値動き(複数のFBA出品者全員が同じ価格・在庫「1」を維持し続け減った形跡がない)を報告した投稿があります。確認手段としてKeepaの在庫表示機能が紹介された一方、別の出品者からは「最大注文個数を1個に絞ると実在庫に関わらず在庫『1個』に見える可能性がある」との指摘がありました(出典: Amazonセラーフォーラム(日本))。Keepaの在庫表示は競合側の設定次第で実態とずれて見えることがあり、ランキングの波形が自然かどうかなど別のシグナルと突き合わせて判断する姿勢が欠かせません。
POINTPOINT Keepaの在庫「1」は、必ずしも「残り1個」を意味しません。出品者数の推移やランキングの変動幅など、複数の指標を掛け合わせて確認する習慣をつけてください。
競合の価格・星の数・レビュー数を毎回手作業でKeepaを開いて確認するのは手間がかかります。セラサポの競合調査機能では、狙ったキーワードごとに検索結果上位の競合の価格・星・レビュー数・月間購入数を自社の順位と並べて自動表示できるため、Keepaを一つずつ開かなくても競合の動きを一覧で追えます。
ツール選び全体の視点は「Amazonセラーツール比較」でも取り上げています。
注意点
Keepa Premiumは海外の会社が提供するサービスで、課金は海外通貨建てです。為替の影響で実質的な負担が変動するため、正確な金額は必ずKeepaの公式サイトで確認してください。セラーセントラルの料金表には掲載されていません。
複数の日本語ブログが「Amazonの利用規約はデータマイニング・ロボットによるデータ収集ツールの使用を許諾範囲に含めていない」という趣旨の条項を紹介しています。ただし大規模・機械的なスクレイピングを想定した記述である可能性が高く、表示を重ねるだけの拡張機能がどこまで該当するかは断定できません。
こうした拡張機能を使う事業者は少なくありませんが、規約上の位置づけが二次情報頼りで明確でない以上は積極的に推奨できず、該当箇所はセラーセントラルで最新の記載を確認してください。仕入れ判断の目安数値も特定のブログの経験則であり、自社の実績データで置き換えて検証するのが安全です。
まとめ
Keepaは価格・ランキング・在庫・出品者数の4要素を掛け合わせて読むことで、仕入れ・価格改定・競合監視の精度を上げる土台になるツールです。単発の最安値や単発のランキング数値だけで判断せず、Amazon本体の在庫切れタイミングや出品者数の増減トレンドとあわせて確認してください。有料版の課金は海外通貨建てで、規約上の位置づけも二次情報の域を出ないため、鵜呑みにせず自社データとの突き合わせを習慣にすることが重要です。
よくある質問
Keepaは無料でも使えるか
無料版でも価格推移のグラフは見られます。売れ筋ランキングと在庫数の推移は有料版(Premium)でのみ表示されます。
Keepaの在庫「1」は信用してよいか
そのまま信用すべきではありません。出品者側が最大注文個数を絞ると実際の在庫より少なく表示されることがあるため、ランキングの波形など別のシグナルと突き合わせて判断してください。
Keepaと公式の価格の自動設定はどちらを使えばよいか
どちらか一方ではなく役割分担です。価格の自動設定は競合価格への追従、Keepaは在庫状況や出品者数の推移といった市場全体の動きの把握に向いています。
仕入れ判断の「ランキング4桁以内」は信じてよいか
特定のせどり系ブログの経験則でありAmazonの公式基準ではありません。カテゴリーや単価で妥当な水準は変わるため、自社の実績と照らし合わせて調整してください。
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