
Amazon出品用アカウントの作り方|必要書類と審査対策
公開: 2026/8/2
目次
Amazonの出品用アカウントを作るには、顔写真付きの本人確認書類と過去180日以内に発行された住所確認書類が必要です。登録する氏名・住所・法人名を提出書類と一字一句そろえておくことが、審査を止めないための最大のポイントになります。審査の途中で本人確認のビデオ通話を求められることもあり、当日は書類の原本提示が必要です。
出品用アカウントに必要な書類
出品用アカウントの登録には、大きく分けて「本人確認書類」「住所・取引の確認書類」「銀行口座とクレジットカード」の3種類の情報が必要です。
個人事業主・個人として登録する場合と、法人として登録する場合で提出書類が異なります。
| 登録区分 | 主な提出書類 |
|---|---|
| 個人・個人事業主 | 運転免許証・パスポート・写真付き住民基本台帳カード・在留カードのいずれか1点+過去180日以内発行の住所確認書類(公共料金領収書・銀行取引明細書など) |
| 法人 | 登記簿謄本(法人番号・登記簿上の法人名・本社住所が確認できるもの) |
この他に、出品用アカウント専用の、Amazon購入アカウントとは別のメールアドレスが必要です。加えて有効なクレジットカードと、売上金の振込先となる銀行口座情報も準備しておきます(出典: Amazon出品サービス公式)。
POINTPOINT 提出書類には氏名・請求先住所・銀行情報・発行日(または取引明細ページ)が明記されている必要があります。スクリーンショットや白黒コピー、期限切れの書類は不備扱いになりやすいため、カラーの原本スキャンやPDFを用意してください。
なお、マイナンバーカードが本人確認書類として使えるかどうかは情報源によって記述が割れています。sell.amazon.co.jpの案内では利用不可とされていますが、断定はせず、実際の登録画面の案内で都度確認するのが確実です。
審査でつまずく最大の原因は「不一致」
出品者用アカウントの審査が長引く最大の原因は、登録した氏名・住所・法人名と、提出書類の記載内容が一致していないことです。丁目・番地の書き方やビル名の有無、法人格の位置といった細かな表記のズレでも差し戻されます(出典: Amazonセラーセントラル ヘルプ)。
登録を始める前に、次の3点を一字一句そろえてから提出するようにしてください。
- 顔写真付き身分証(パスポートまたは運転免許証など)の氏名・住所表記
- 過去180日以内に発行された住所確認書類の氏名・住所表記
- セラーセントラルに登録する氏名・住所・(法人の場合は)会社名

もう一つの見落としがちな要因が、登録作業を行う通信環境です。旅行先のホテルWi-Fiから住所確認コードを入力したことで「疑わしい活動」と判定され、アカウントが停止された実例が報告されています。このケースでは家族名義の公共料金明細を提出しても不受理となり、契約者本人名義の請求書に差し替えて再提出したことでようやく審査が進みました(出典: Amazonセラーセントラル ヘルプ)。登録や住所確認コードの入力は、出張先やホテルではなく、普段使っているネットワーク環境で行うことをおすすめします。
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本人確認のビデオ通話とは
出品者アカウントの登録審査では、本人確認のためのビデオ通話を求められることがあります。本人確認のビデオ通話とは、書類アップロード後にAmazon担当者と行うビデオ面談で、目的は顔認証による本人確認と、申請内容や提出書類の不備に対する修正指示です(出典: Amazonセラーフォーラム(日本))。
ビデオ通話の予約と実施は、セラーセントラルにサインインし「本人確認」ページの案内に従って進めます。当日は、アカウント作成時に提出した本人確認書類の原本、および事業許可証や銀行・クレジットカード明細の原本を提示する必要があります。
先述の実例では、本人名義の請求書を再提出した後にビデオ通話の案内が届き、通話実施から28時間後にアカウントが再開されました。この事例が示すとおり、ビデオ審査の主目的は顔認証による本人確認であり、登録住所と提出書類の住所表記が完全に一致していなくても、本人確認さえ取れれば通過することがあります。
POINTPOINT ビデオ通話の予約可能時間帯や対応言語の範囲は、公式ヘルプページでの明記が確認できていません。セラーセントラルの「本人確認」ページで直接確認してください。本人確認を完了できない、または当日に原本を提示できない場合、アカウントは停止されたままになります。
審査にかかる期間の目安
修正完了後、ビデオ通話終了からおおむね3営業日後にEメールで審査結果が届くという報告が複数の情報源で共通しています。ただしこれはAmazon公式が明示する標準審査期間ではなく、あくまで体感値です。
大型セール前は出品申請の審査が「1ヶ月でも間に合わない」というフォーラム投稿もあり、余裕を持った申請が推奨されます(出典: Amazonセラーセントラル ヘルプ)。プライムデーなど大型商戦期の直前に出品を始める予定がある場合は、この点にも注意が必要です。

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プランと手数料の目安
アカウント登録が完了したら、大口出品と小口出品のどちらを選ぶかを決めます。大口出品は月額4,900円(税抜)の固定費用で商品1件ごとの出品料は無料、小口出品は月額固定費なしで商品が1点売れるごとに基本成約料100円(税抜)がかかります。月間販売数が49点以下なら小口出品、50点以上の見込みなら大口出品の方が手数料を抑えやすいという目安があります。
ただし、カート獲得資格や新規商品ページの作成といった売上に直結する機能は大口プランのみで使えるため、販売数が少なくても大口出品を選ぶケースが実務では多くなっています。この判断基準は「大口出品と小口出品どちらを選ぶ?」で詳しく解説しています。
開設後にやるべき初期設定
アカウント登録が完了した後は、次の項目を空欄のまま放置しないことが大切です。
| 設定項目 | 操作場所 |
|---|---|
| 特定商取引法に基づく表記 | 「設定」→「出品用アカウント情報」から販売業者名・住所・許認可情報を入力すると自動作成 |
| 店舗名・運営責任者名・お問い合わせ電話番号 | 「出品者のプロフィール」から登録・変更 |
| ストアの詳細情報 | 「設定」→「出品用アカウント情報」→「出品者のプロフィール」→「ストアの詳細」 |
| インボイス登録番号の連携 | セラーセントラルへ適格請求書発行事業者の登録番号を連携 |
インボイス登録番号を連携すると、商品詳細ページに適格請求書発行対象である表示がされ、支払い明細書が適格請求書として発行されます。登録番号は法人の場合13桁の法人番号、個人事業主の場合は「T+13桁」のインボイス登録番号です。経過措置のスケジュールなど詳しい制度解説は「インボイス制度でAmazon手数料と仕入の消費税はどう変わるか」で扱っています。
中古品を仕入れて販売する予定がある場合は、古物商許可の取得も並行して進めます。古物商許可は中古品を仕入れて販売する場合に必要な許可で、個人所有の新品を購入して中古として販売するだけなら不要です。大口出品者は「取り扱う物品に関する許認可」情報をセラーセントラルに入力する欄があり、該当する場合のみ古物営業許可証番号などを登録します。またAmazon等インターネットで古物取引を行う場合は、出品者プロフィールページのURLを管轄警察署に届け出る必要があります。
複数アカウントは原則禁止
Amazonのセラーアカウントは1事業者1アカウントが原則で、複数の出品アカウントを運用する行為は「出品者の禁止活動および行為、ならびに遵守事項」で禁止されています。複数ブランドをそれぞれ独立して運営しているなど、正当な事業上の理由がある場合は例外として認められることがありますが、無断で分けると規約違反となりアカウント停止・凍結につながる可能性があります(出典: cyber-records)。
家族や知人名義のアカウントを借りて出品する、いわゆる名義貸しを行う事業者も存在しますが、これも1事業者1アカウントの原則に反する行為です。フォーラムでは、勝手に名義を使われて出品された事例が報告されており、アカウント停止・削除だけでなく名義人側の法的責任問題に発展しうるとされています。一度削除されたアカウントは同じメールアドレスで再作成できないため、実質的にAmazonで再度販売できなくなるリスクもあります。こうした手法を使う事業者も存在しますが、規約違反のリスクが大きく推奨しません。
登録が完了しアカウントが動き出した後は、健全性スコアの管理も並行して必要になります。警告が届いたときの対応手順は「アカウント健全性警告への対応手順」にまとめています。
こうした登録直後の確認作業や、日々どの画面を見ればよいかの判断は、慣れないうちは負担になりがちです。セラサポのサービス連携機能では、Amazon出品アカウントと広告アカウントをボタン1つで連携でき、通常なら数週間かかるSP-APIの開発者申請を待たずに翌日にはデータが揃います。開設直後の店舗概況を早い段階から数字で把握したい場合の選択肢になります。
よくある質問
出品用アカウントの登録に審査期間はどれくらいかかりますか
本人確認のビデオ通話が完了した場合、通話終了からおおむね3営業日後にEメールで結果が届くという報告が複数あります。ただしAmazon公式が明示する標準審査期間としての裏付けはなく、あくまで体感値です。大型セール前は審査が長引くという投稿もあるため、余裕を持ったスケジュールで申請してください。
マイナンバーカードは本人確認書類として使えますか
情報源によって記述が割れています。利用不可とする案内がある一方で、本人確認書類の一つとして挙げている解説もあります。最新の可否はセラーセントラルの登録画面上の案内で確認してください。
本人確認のビデオ通話では何を用意すればよいですか
アカウント作成時に提出した本人確認書類の原本と、事業許可証や銀行・クレジットカード明細の原本が必要です。ビデオ通話の主目的は顔認証による本人確認のため、原本を提示できないと審査が進みません。
登録した住所と提出書類の住所が完全一致していないと審査に通りませんか
表記のズレは差し戻しの主要因ですが、ビデオ通話で本人確認が取れれば通過した実例もあります。ただし審査を早く終えるには、事前に氏名・住所・法人名を書類と一字一句そろえておくのが最も確実です。
出品用アカウントに古物商許可は必ず必要ですか
中古品を仕入れて販売する場合にのみ必要です。個人所有の新品を購入して中古として販売するだけであれば不要ですが、大口出品者は該当する場合にセラーセントラルへ許認可情報を入力する必要があります。
まとめ
出品用アカウントの登録は、身分証明書・住所確認書類・登録情報の3点を一字一句そろえることが最大の事故防止策です。審査中に本人確認のビデオ通話を求められた場合は、原本の提示と顔認証が本質であり、住所表記が完全一致していなくても通過する余地があります。登録が完了したら、特定商取引法に基づく表記やインボイス登録番号の連携といった初期設定を速やかに済ませ、複数アカウントの安易な分散運用は避けるようにしてください。
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