
セラー評価の削除申請|商品レビュー混入時の条件と手順
公開: 2026/7/29
目次
セラー評価(出品者フィードバック)についた低評価は、規約に明確に違反する内容(暴言・個人情報・商品レビューの混入・FBA配送起因の内容など)に限り削除申請できます。単に「評価が低いだけ」「価格や仕様への不満」は正直な感想として扱われ、削除できません。申請には投稿から90日以内という期限があり、これを過ぎると依頼自体が受け付けられなくなります。
セラー評価とは、Amazonを通じて購入した顧客が出品者の配送・梱包・カスタマーサービスへの対応を評価する仕組みで、商品自体への評価である商品レビュー(カスタマーレビュー)とは別物です。この切り分けを誤ると、削除申請が窓口違いで却下されるうえ審査が長引きます。
セラー評価と商品レビューは別物
セラー評価は商品ページの「販売元」欄と、セラーセントラルの「パフォーマンス」→「評価管理(フィードバック)」から確認できます。Amazonを通じて実際に購入した人だけが投稿でき、対象は出品者の配送・梱包・カスタマーサービスなどのパフォーマンスです。この数値は注文不良率(「ODR」)にも直結します。
一方の商品レビューは商品ページ下部に表示され、商品そのものへの評価です。販売速度やオーガニック露出、転換率(CVR)に影響します。
POINTPOINT 削除申請の前に必ず「どちらに付いたか」を確定させます。窓口・申請フォームがまったく別なので、誤った窓口に出すと却下されるだけでなく審査が長引きます。
| 項目 | セラー評価(フィードバック) | 商品レビュー(カスタマーレビュー) |
|---|---|---|
| 表示場所 | 商品ページ「販売元」欄・評価管理画面 | 商品ページ下部 |
| 評価対象 | 出品者の配送・梱包・対応 | 商品そのもの |
| 影響する指標 | ODR・アカウント健全性 | CVR・オーガニック露出 |
| 申請窓口 | パフォーマンス→評価管理 | ヘルプ→サポートを受ける |
削除できる条件・できない条件
削除対象になるのは、Amazonの基準に明確に違反する場合のみです。代表的な類型は次のとおりです。
- わいせつ・冒とく的な言葉
- 出品者の個人情報の記載
- 商品自体への言及だけで、出品者の対応や配送への言及が一切ない=商品レビューの混入
- FBA(Amazon出荷)注文で、配送・カスタマーサービスに特化した内容(出荷責任がAmazon側にある部分への不満)
逆に、単に「評価が低い」「対応に不満」「価格や仕様への不満」というだけの、正直な感想としての低評価は削除対象になりません。(出典: itsumo365)
POINTPOINT 判定の軸は「商品への言及だけで出品者対応への言及が一切ないか」です。該当箇所を具体的に引用して申請すると、混入として認められやすくなります。
セラサポでできること
手数料がいくら引かれたか、商品ごとに見えていますか
セラサポなら、販売手数料・FBA配送料・保管料を商品ごとに集計します。原価を登録すれば「この商品は広告費をいくらまで使えるか」まで自動で出ます。
申請手順
セラー評価と商品レビューでは、申請する画面がまったく異なります。
セラー評価の削除申請
- セラーセントラルにログイン
- 「パフォーマンス」→「評価管理(フィードバック)」を開く
- 対象の評価を見つけて「コメントを報告する」または「削除を依頼」をクリック
- 削除理由を選択して送信
商品レビューの削除申請
- セラーセントラルの「ヘルプ」→「サポートを受ける」
- 「商品、出品情報、または在庫」→「商品のレビュー」を選択
- ASIN・対象レビューのURL・削除を依頼する理由を記入して送信
審査には明確な標準処理期間の明記はありませんが、実務上は数日〜2週間程度かかるのが一般的です。(出典: sobani)
こうした画面の位置関係も含め、セラーセントラル全体のどこを日常的にチェックすべきかは「使い方全体マップ」で整理しています。
90日という期限を逃さない
削除依頼には投稿から90日以内という期限があります。過ぎると依頼自体ができなくなるため、低評価を見つけたら「混入か否か」を早期に判定し、期限内に申請することが重要です。
なお、購入者自身がレビューを削除できるのは投稿後60日以内という別の期限で、セラー側の削除申請90日とは軸が異なります。混同しないよう注意してください。一部記事では商品レビューの削除申請期限を60日と記載しているものもあり、記事間で数字が食い違っています。正確な日数はセラーセントラルのヘルプ内該当ページで確認するのが確実です。
FBA注文で「削除されました」でも消えない落とし穴
FBA商品の低評価について削除申請すると、画面上は「削除されました」と表示されるのに、実際にはレビュー自体は消えず、「この商品はFBAであったため当社が出荷に対して責任を負います」という注記が追加されるだけ、というケースが報告されています。テクニカルサポートによれば評価カウントには含まれずパフォーマンス基準にも影響しないとのことですが、表示上の星(★1など)は残るため見た目の平均評価は悪化します。
別の事例では、商品自体には問題がないもののAmazonの配送・梱包対応への不満で★1が商品レビュー欄に付き、違反報告ボタンから削除を試みたもののサポートから「削除可能性は低い」と回答され、実際に削除されず平均評価が4.5から低下したという報告もあります。(出典: Amazonセラーフォーラム(日本))
POINTPOINT 「削除されました」という画面表示だけを信じず、実際に評価一覧・平均評価から消えているかを目視で確認してください。
一次却下でも再申請で覆ることがある
配送が予定より1日遅れたことを理由に★1が付き削除申請したところ、初回のAI判定・テクニカルサポートともに「ポリシー違反ではないため削除不可」と却下された事例があります。しかし、このセラーが再度申し立てたところ、最終的に「ポリシー違反を確認したので削除した」と対応が覆りました。(出典: Amazonセラーセントラル ヘルプ)
別の事例でも、同種の配送起因評価が削除される・されないで運用が割れており、削除基準の運用には一貫性のブレがあります。つまり、一次のAI自動判定やテクニカルサポートの回答で「削除不可」と言われても、規約条項と事実エビデンス(配送日時の記録など)を添えて再申請する価値があるということです。「ダメだった」で終わらせず、もう一段階粘る余地があります。
削除できないときの積み増し戦略
正直な低評価は消せないという前提に立つと、リカバリの主戦場は「削除」ではなく新しい高評価の積み増しに置くべきです。低評価の影響を薄めるには、公式の「レビュー依頼ボタンの運用ルール」を守りながら送信数を増やすことが基本になります。
ここまでは手作業でセラー評価と商品レビューを見比べ、削除対象かどうかを判定する手順です。セラサポのレビュー依頼機能では、配送完了後の適格な注文を自動で抽出し、公式「レビューをリクエスト」相当の依頼をまとめて送信できるため、低評価1件に一喜一憂せず母数を増やす作業を仕組み化できます。
星評価の急落そのものを診断したい場合は、「★評価急落の原因特定とリカバリ手順」で新規レビューの有無による切り分けを解説しています。
POINTPOINT 削除申請は「通ればラッキー」程度に位置づけ、根本のリカバリは商品改善と高評価の積み増しに置くのが実務の定石です。
リスク・注意点
購入者に評価の削除・変更を直接依頼する行為、金銭・ギフト券・返金などを条件に削除させる行為は、セラー評価・商品レビューいずれについても規約違反です。許容されるのは「評価管理」機能を通じた間接的・定型的な案内までで、「問題が解決してご納得いただければ、こちらから評価を更新・削除できます」という趣旨にとどめる必要があります。
こうした見返り付きの削除依頼を持ちかける事業者も存在しますが、推奨しません。発覚するとアカウント停止や評価システムの利用制限につながるとされており、レビュー操作は偽造品と並ぶ重大違反として扱われます。正規の評価管理フロー以外(テクニカルサポートへの直接依頼など)から評価削除を働きかける行為も、かえってアカウント停止のリスクがあると複数の代行会社が注意喚起しています。

よくある質問
セラー評価と商品レビューはどちらが優先的に対応すべきですか
両方とも消せないのが原則ですが、セラー評価はODRなどアカウント健全性指標に直結するため優先度が高くなります。商品レビューはCVRへの影響が中心です。まずはどちらに低評価が付いたかを確定し、影響範囲に応じて対応の緊急度を決めてください。
90日を過ぎた低評価はもう何もできませんか
削除依頼自体は受け付けられなくなりますが、購入者への誠実なカスタマーサポート対応(Amazonの購入者メッセージ機能内でのやり取り)や、新規の高評価レビューの積み増しで平均評価への影響を薄めることは引き続き可能です。
却下された削除申請を何度も再申請してよいですか
規約条項と事実エビデンスを新たに添えられるなら再申請の価値はあります。ただし、同じ内容で繰り返し申請しても審査担当者の判断は変わりにくいため、根拠を具体的に補強してから再申請することが重要です。
返金と引き換えに評価の削除を依頼してもよいですか
規約違反になり得るため推奨しません。返金・交換などの顧客対応は評価の削除・変更と切り離し、購入者メッセージ機能内で対応を記録に残す形で進めてください。
まとめ
セラー評価の削除は、商品レビューとの切り分け、規約違反類型への該当確認、90日以内の申請という3条件がそろって初めて成立します。削除表示だけを信じず実際に消えたか確認し、一次却下でも規約条項とエビデンスを添えて再申請する価値があります。それでも消せない正直な低評価は、積み増しで影響を薄めるのが実務の基本方針です。
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