
初めてのFBA納品|手順と受領拒否を防ぐコツ
公開: 2026/8/3
目次
FBA納品とは、出品者がAmazonのフルフィルメントセンター(FC)へ商品を送り、保管・出荷・配送をAmazonに任せる仕組みです。手順は「①納品プラン作成→②FNSKU商品ラベル貼付→③梱包→④配送(元払い)→⑤受領確認」の5工程で完結します。初回でつまずく事業者の多くは、ラベル貼付ミスと梱包不備のどちらかが原因で受領拒否を受け、送料を二重に負担しています。
工程1: 納品プラン作成
在庫管理画面で対象商品にチェックを入れ、「在庫商品を納品/補充する」から納品プランを作成します。商品数・出荷元住所・納品方法を設定すると、納品先のフルフィルメントセンターはAmazonが自動で割り当てます。出品者側でFCを指定することはできません。
POINTPOINT 1つの納品プランが複数のFCに分割されるのは異常ではなく通常動作です。カテゴリーやサイズ、倉庫の混雑状況で振り分けが決まります。
分割そのものは正常でも、出品者からFCへの発送実費が想定以上に膨らむケースはあります。分割で費用が跳ね上がった実例と減らす工夫は次の記事にまとめています。

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作成済みのプランは、プラン下部の「発送および請求をキャンセル」から全キャンセルできます。ステータスは「キャンセル済み」に変わります。
工程2: FNSKU商品ラベルの貼り方
FNSKU(FBA商品ラベル)とは、Amazonの倉庫が入荷から出荷まで商品を追跡するために貼るバーコード付きラベルのことです。FBA納品する全商品に必須で、貼り方を誤ると受領拒否に直結します。
とくに注意すべき点は次の3つです。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 既存バーコードの隠蔽 | 商品に元から付いているJAN等のバーコードは白シール・白テープで完全に隠す |
| バーコードは1つだけ | 1商品でスキャン可能なバーコードが2つ以上あると誤読の原因になる |
| 貼付位置 | 折り曲がらない平面で、法定表示や消費期限表示が隠れない位置に貼る |
既存バーコードの隠し漏れは、初めてのFBA納品で最も多い受領拒否の原因です。Amazon側の読み取り機が誤ってJANコードを読んでしまい、商品が正しく識別されなくなるためです。ラベルを貼れない布製品や小さい商品は、OPP袋に入れてからラベルを貼ります。
配送ラベル(納品ラベル・送り状)はセラーセントラルからA4普通紙でPDF印刷し、段ボールの天面など見やすい位置に貼ります。にじみやかすれがないか確認し、段ボールの継ぎ目には貼らないようにしてください。

セラサポでできること
手数料がいくら引かれたか、商品ごとに見えていますか
セラサポなら、販売手数料・FBA配送料・保管料を商品ごとに集計します。原価を登録すれば「この商品は広告費をいくらまで使えるか」まで自動で出ます。
工程3: 梱包要件
ラベルを貼った商品は輸送箱にまとめ、隙間には緩衝材を詰めて商品が動かないよう固定します。カッターやハサミなどの刃物が箱の中に残っていないか、最終確認も欠かせません。
使える緩衝材と使えない緩衝材は明確に分かれています。
| 区分 | 例 |
|---|---|
| 使用可 | エアピロー・エアキャップ(プチプチ)・クラフト紙 |
| 使用不可 | バラの発泡スチロール・シュレッダー済みペーパー |
輸送箱のサイズ・重量の目安は、標準サイズが50×60×50cm未満かつ30kg以下、大型サイズが三辺合計216cm以内・最長辺150cm以内かつ40kg未満とされています。複数の実務情報で一致する数値ですが、正式な基準はセラーセントラルの梱包要件ページで最終確認してください。
液体・粉末・割れ物・電池・玩具・繊維など、カテゴリーごとに梱包要件の区分が異なります。該当区分が分かりにくい場合は、公式ヘルプの「梱包要件」区分表を先に確認しましょう。
工程4: 配送(元払いが必須)
FBA納品の配送は元払いが必須です。着払いで送ると受領拒否になります。受領拒否の主なパターンは次の8つです。
- 納品先倉庫住所の間違い
- 段ボールの潰れ・破損・複数箱の接合
- 商品サイズ超過
- 輸送箱サイズ超過
- 輸送重量超過
- 破損・水漏れ
- 輸入品の関税着払い
- 配送料の着払い
受領拒否された商品は返送(送料は出品者負担)か廃棄になります。累積すると在庫パフォーマンス指標(IPI)の低下にもつながります。

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消費期限のある商品は「60日ルール」に注意
要期限管理商品とは、消費期限が設定されている商品のことです。FC到着時点で消費期限まで残り60日以上が必要とされています(正確な日数はセラーセントラルの要期限管理ヘルプで要確認)。
到着時点でちょうど60日残の場合、45日の猶予期間を経て販売不可在庫化するため、実質的に販売できる期間は15日程度まで縮まります。納品プラン作成時に「要期限管理商品」として登録しないと、システムエラーや受領拒否の原因になります。逆算して余裕を持った納品タイミングを組んでください。
危険物(hazmat)に該当する場合の手順
Amazonは商品名・画像・仕様から自動で危険物判定を行います。引火点250℃以下の液体、スプレー缶、圧縮ガス、モバイルバッテリーなど電池内蔵製品は特に判定を受けやすい商品です。
POINTPOINT 該当性はセルフチェック可能です。セラーセントラルの検索窓で「危険物」→「商品は危険物ですか?」→ASINを入力して「ステータスを確認する」を選ぶだけで判定結果が分かります。
判定結果は3パターンに分かれ、それぞれ対応が異なります。
| 判定結果 | 対応 |
|---|---|
| 危険物ではない | 通常のFBA納品要件でそのまま納品 |
| 追加情報が必要 | 情報を提出して判定待ち |
| 危険物に該当 | 許可申請が必要(大口出品者のみ対象) |
該当した場合、提出する書類は次の2種類のいずれかです。
- SDS(安全データシート): 実際に引火性・有害性を含む商品向け。製造元から入手し、過去5年以内作成の最新版が必須
- 適用除外シート: 有害化学薬品を含まない商品や単純な電池駆動製品向け。テンプレートをダウンロードして自分で記入可能
提出はセラーセントラルの検索窓で「危険物に関する書類のアップロード」を検索し、専用ツールでASINとファイル(20MBまで)をアップロードします。審査目安は2営業日以内ですが、繁忙期は4〜5営業日以上かかることもあります。なお、FBA危険物納品プログラムの対象は大口出品者のみで、小口出品では危険物をFBAで販売できません。長年問題なく売れていた商品が突然「危険物審査中」から出品停止になるケースもあるため、液体・電池・スプレー系を大量仕入れする前にはASINセルフチェックを済ませておくと安全です。
判定を避けようと商品名や説明文から危険物を示唆する語をあえて避ける事業者も存在しますが、危険物ポリシーに抵触する可能性が高く、出品者は情報が完全・正確・最新であることを法的に保証する責任を負うと明記されています。おすすめできる方法ではありません。
受領されない・受領拒否された時の対処法
配送業者の追跡で配達完了になっていても、実際の「搬入済み」通知メールまでにタイムラグが生じることがあります。繁忙期や大量口数、混雑しているFC宛の納品では特に遅延しやすい傾向です。
受領差異(申告数と実受領数の不一致)は「在庫>納品」画面で予定数と実受領数を突き合わせて確認します。ここで手作業の確認をしている出品者は多いはずです。
セラサポのFBA納品画面では、送った数と受領数の差異が自動で表示されるため、紛失の疑いがある納品を毎回手作業で突き合わせる必要がありません。
Amazon起因の紛失・破損が認定されれば補てん対象になります。申請の期限や上限額は次の記事で詳しく解説しています。

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トラブル時は、納品番号・納品プランのスクリーンショット・送り状控え・配送業者の追跡情報を先に揃えてからサポートに問い合わせるのが基本の流れです。ただし、証拠を揃えて調査依頼をしても「該当の未受領品は発見に至らず」という結果で終わる事例も報告されています。申告数量と送付数量の不一致だけでは通常返送されず、実際の返送原因はラベルの読み取り不良などの物理的要因である可能性が高いという指摘もあります。まずはラベル貼付を疑うのが実務上の近道です。
セラーセントラルの各画面の使い方を一通り押さえたい場合は、こちらの全体マップも参考になります。

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まとめ
初めてのFBA納品は、納品プラン作成→FNSKUラベル貼付→梱包→元払い配送→受領確認の5工程で進みます。受領拒否の二大原因はラベル貼付ミス(既存バーコードの隠し漏れ)と梱包不備で、どちらも再納品による送料二重負担につながります。消費期限のある商品は60日ルールを逆算し、液体・電池系の商品は事前に危険物ステータスをセルフチェックしておきましょう。受領差異やトラブル時は、証拠を揃えてからサポートに問い合わせるのが基本です。
よくある質問
FBA納品で受領拒否が起きたら再送料はどちらが負担しますか
受領拒否された商品は返送か廃棄になり、返送の場合の送料は出品者負担です。ラベル貼付ミスや梱包不備を防ぐことが、送料の二重負担を避ける最も確実な方法です。
消費期限のある商品はいつまでにFBA納品すればよいですか
FC到着時点で消費期限まで残り60日以上が必要とされています。ちょうど60日残で到着すると実質的な販売期間が15日程度まで縮むため、余裕を持った納品スケジュールを組んでください。正確な日数はセラーセントラルの要期限管理ヘルプで確認しましょう。
危険物に該当するかどうかはどこで確認できますか
セラーセントラルの検索窓で「危険物」と検索し、「商品は危険物ですか?」からASINを入力すると、その場でステータスを確認できます。液体・電池内蔵製品を仕入れる前に確認しておくと、出品停止による売上停止を防ぎやすくなります。
FBAパートナーキャリアを使うと配送費は安くなりますか
Amazon提携の運送会社を使うと基本運賃より割引価格でFC配送できるとされています。ただし割引率は時期や便によって変わるため、セラーセントラルの配送手続き画面で実際の見積りを確認してください。
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