Amazonキーワードの探し方・選び方

Amazonキーワードの探し方・選び方

公開: 2026/8/1 / 更新: 2026/8/2

Amazonのキーワードリサーチは、①無料ツールで候補を広く集める→②Amazon公式の実績データで「実際に売れる語」に絞り込む、という2段階で行うのが実務上の定石です。候補集めだけで終わらせず、必ず公式データで裏取りしてから商品名と検索キーワード欄に振り分けることが、遠回りに見えて最短のルートになります。この記事では、無料でできる調査手順と、調べた語を「表キーワード」「裏キーワード」にどう落とし込むかを具体的に説明します。

キーワードリサーチとは、購入者が検索窓に入力する語句のうち、自社商品が上位表示されるべき語句を洗い出し、商品名や検索キーワード欄に反映する作業のことです。

全体像は「推測」と「裏取り」の2段階

無料ツールで集めた候補は、あくまで需要の「推測」にすぎません。実際に売上につながっているかどうかは、Amazon公式の実績データでしか確認できないため、この順番を逆にしないことが重要です。

POINT

POINT キーワード調査は候補集めで終わらせない。①無料ツールで候補を広げる→②公式実績データで「売れる語」に絞る、の2段階が基本形。ブランド未登録の場合は②の手段が限られる点に注意が必要です。

ブランド登録済みのセラーは「ブランド分析」の検索クエリパフォーマンスが使えるため裏取りの精度が高くなります。一方、ブランド未登録のセラーはこの機能にアクセスできないため、広告の検索語レポートと外部無料ツールの比重が相対的に高くなります。

ステップ1: 無料でキーワード候補を集める

日本のセラー向け情報で共通して挙げられる無料の候補集め手段は、次の4つです。

手段何がわかるか
Amazon検索窓のサジェスト購入意図のある実際の検索語がそのまま出る
競合の売れ筋商品のタイトル・箇条書き上位表示されている商品が使っている語
Googleサジェスト・キーワードプランナーAmazon外の関連需要・検索ボリュームの目安
ラッコキーワードAmazon検索窓のサジェストを最大1000件前後まとめて取得

ラッコキーワードは、Amazon検索窓のサジェストを一括かつ高速に取得できる無料ツールとして紹介されています。メールアドレス登録(ラッコID・約30秒)で利用制限が緩和され、有料プランは月額440円からです(出典: sobani)。ただし月間検索数(ボリューム)の取得は有料版のみという制限があります。

POINT

POINT 無料範囲では検索ボリュームまでは取得できません。この段階では「候補の広さ」を優先し、優先順位づけは次のステップの公式実績データで行います。

Amazon商品最適化の検討メモとペン

この段階で集めた語を「検索数が多そうだから」という感覚だけで採用すると、購入につながらない語で裏キーワードが埋まってしまいます。次のステップで、実際に売れた実績語に絞り込みます。

セラサポでできること

順位の変化を、手で検索して確かめていませんか

セラサポは狙ったキーワードの順位を毎日自動で記録します。競合の価格・レビュー数と並べて見られるので、どのキーワードを取りにいくかを数字で決められます。

ステップ2: 公式の実績データで裏取りする

裏取りに使う機能は、ブランド登録の有無で変わります。

条件使う機能わかること
ブランド登録済みブランド分析「検索クエリパフォーマンス」表示回数→クリック→カート追加→購入の4段階と自社シェア(%)、上位1,000クエリ・週次/月次/四半期・反映約72時間
ブランド未登録広告の「検索語レポート」過去30日間で実際に売上につながった検索語(全出品者が利用可能)

ブランド分析の「検索クエリパフォーマンス」は、詳しい読み方と取りこぼしキーワードの見つけ方をブランド分析SQPで取りこぼしキーワードを探す方法にまとめています(出典: picaro)。

広告の検索語レポートは推定値ではなく実績データのため、無料ツールのサジェストより信頼度が高い情報として扱えます(出典: cyber-records)。

POINT

POINT 優先順位は検索ボリュームだけで決めない。ブランド登録済みなら購入シェア、未登録なら実際に売上につながった検索語を基準に、候補リストを絞り込みます。

ここまでが、ブランド分析や広告レポートを自分で開いて確認する手作業の手順です。セラサポのキーワード調査では、狙ったキーワードの推定検索ボリュームとブランド分析の実測シェア、関連キーワードを1つの画面にまとめて確認できるため、複数の画面を行き来する手間を減らせます。

データグラフが表示されたノートパソコンの画面

キーワードの相対的な競合度を見る目安として「商品数÷検索数」で月間検索数100件以上を優先する、という実務基準を挙げるメディアもあります。ただしこれは一メディア独自の目安であり、Amazon公式の基準ではない点には注意が必要です(出典: amatopia)。

表キーワードと裏キーワードの役割分担

裏取りが終わった語は、商品名(表キーワード)と検索キーワード欄(裏キーワード)に役割を分けて配置します。

項目表キーワード(商品名)裏キーワード(検索キーワード欄)
購入者への表示見える見えない(非公開)
何を入れるか主要語(ビッグキーワード)を前方に自然な日本語で類義語・表記ゆれ・ロングテール語の受け皿
詳しいルールAmazon商品名の書き方|75文字ルールと禁止事項本記事の下記参照

裏キーワードは、商品名や箇条書きに入れ切れなかった類義語、ひらがな・カタカナ・英語表記の違い、送り仮名違いなどの表記ゆれを補う場所です(出典: finner)。入力はスペース区切りのみで、カンマなどの区切り記号は不要です。

POINT

POINT 商品名には主要語を自然な日本語で前方配置し、裏キーワードには商品名に入れられなかった表記ゆれ・ロングテール語を詰める。同じ語を両方に重複させないことが基本です。

裏キーワードの文字数(バイト数)上限は、情報源によって数値が割れています。日本語メディアの複数記事は「500バイト未満(日本語で目安166文字、ファッションのみ250バイト未満)」としていますが、別の情報源では「249〜250バイト」とする記述もあります。どちらが正しいかは商品登録画面で個別に確認するのが確実です。上限を超えたまま気づかず検索に出ない事故は、Amazonで商品が検索に出ない5つの原因で扱っています。

裏キーワードに入れてはいけない語もあります。

  • 自社・他社のブランド名、ASINなどの商品コード
  • 「新しい」「最高」「最安値」「おすすめ」「セール中」などの主観的・誇張的・一時的な表現
  • 商品名や箇条書きとすでに重複している語

ロングテールで競争率を下げる

「マスク」のような単一語(ビッグキーワード)は競合が多く、上位表示が難しくなります。そのため「マスク かわいい 立体」のような複合語(ロングテールキーワード)を、商品名と裏キーワードの両方に配置するのが定石です。競争率を下げつつ、購買意欲の高い検索者を捉えられます。

POINT

POINT ビッグキーワード単体で勝負せず、複合語で「検索される確率」と「買われる確率」の両方を上げる。表・裏の両方に同じロングテールを重ねて置くのが基本です。

バリエーション商品は親子どちらに設定するか

バリエーション(親子ASIN)を組んでいる場合、検索キーワードのインデックス対象がカテゴリーによって異なります。ファッション・靴・スポーツ・ビューティなどの「親デフォルト型」カテゴリーでは親ASINの情報が検索対象になり、それ以外の「子デフォルト型」カテゴリーでは一番売れている子ASINの情報が検索対象になります(出典: Amazonセラーセントラル ヘルプ)。

子デフォルト型カテゴリーで親ASINにだけキーワードを設定していても、検索には反映されません。

POINT

POINT 自社カテゴリーが親デフォルト型か子デフォルト型かを先に確認し、実際にインデックスされる側にキーワードを設定します。バリエーションの管理全般や、崩れたときの直し方はバリエーション(親子ASIN)が崩れたときの直し方を参照してください。

設定後は必ず反映を確認する

検索キーワードを変更しても、検索結果への反映には一定のタイムラグがあります。標準的な所要時間を明記した一次情報はなく、セラーセントラルの日本語フォーラムには反映不良の報告も見られます。

POINT

POINT 設定変更後は「ASIN+対象キーワード」で実際に検索し、インデックスされたかを毎回確認する運用が実務上望ましいとされています。反映確認をせず放置しないことが重要です。

手作業で「ASIN+KW」検索を毎回繰り返すのは手間がかかります。セラサポの検索順位トラッキングでは、登録したキーワードでの自社ASINの順位を毎日自動で記録するため、設定変更後の反映状況や順位の変動をグラフで追い続けられます。

季節性のある語(新生活、母の日、お中元など)を裏キーワードに入れている場合は、シーズン終了後に外す・入れ替える運用も忘れないようにします。

避けるべき入れ方

裏キーワードの入れ方には、グレーな領域も存在します。推奨できる手法ではなく、規約上のリスクとあわせて記録として押さえておきます。

手法規約上の位置づけ実際のリスク
「おしゃれ」「可愛い」「高級」「北欧」等の主観的な語を裏キーワードに入れるAmazon公式ヘルプは「推奨」「素晴らしい」等の主観語を禁止するが、これらの語が該当するかは明記なしセラーセントラルの日本語フォーラムで同様の質問が投稿されたまま無回答の状態が続く
検索キーワードや商品名に競合の登録商標・ブランド名を含める(「〇〇風」「〇〇互換」等)商標権侵害・知的財産権ポリシー違反に該当しうるAmazonのアルゴリズムは競合ブランド名を事実上無視するため順位向上の効果もない
POINT

POINT グレーな語を使う事業者も存在しますが、規約上の位置づけが曖昧なままリスクだけを負う形になります。効果が確認できない手法にリスクを負う必要はありません(出典: Amazonセラーセントラル ヘルプ)。

競合ブランド名の混入は商標権者からの知的財産権侵害申告に発展しうるうえ、順位効果も見込めません(出典: jagoo)。Amazon検索順位そのものの仕組み(テキスト関連性とパフォーマンス指標のどちらが効くか)は、Amazon検索順位を決める要素と優先順位の付け方で詳しく解説しています。

こちらの記事もご参照ください

Amazonセラーツール比較|分析・価格改定・KW調査

Amazonセラー向けの分析・価格改定・KW調査ツールを用途別に比較。無料の純正機能で足りる範囲と有料ツールを検討すべき条件を、料金と実例で解説します。

まとめ

キーワードリサーチは、無料ツールで候補を集める段階と、Amazon公式の実績データで裏取りする段階を分けて考えることが基本です。集めた語は表キーワード(商品名)と裏キーワード(検索キーワード欄)に役割を分けて配置し、ビッグキーワード単体よりも複合語(ロングテール)を優先します。設定後は必ず「ASIN+KW」で反映を確認し、季節語は使い終わったら入れ替える運用まで含めて、はじめて調査が完結します。

よくある質問

キーワードリサーチに費用はかかりますか

無料でも一定の範囲まで実施できます。Amazon検索窓のサジェスト、競合タイトルの分析、ラッコキーワードの無料範囲、広告の検索語レポートはいずれも無料です。ブランド分析やラッコキーワードの検索ボリューム取得など、一部機能は有料または条件つきです。

ブランド未登録でもキーワード調査はできますか

できます。ブランド分析は使えませんが、広告の検索語レポート(全出品者が利用可能)で過去30日間の実績語を確認できるほか、無料のサジェスト系ツールと組み合わせることで代替できます。

裏キーワードにブランド名を入れてもよいですか

自社ブランド名であっても、商品名や箇条書きとの重複になるため裏キーワードに入れる必要はありません。他社ブランド名を含めることは商標権侵害のリスクがあり、効果もないとされているため避けるべきです。

キーワードを変更したのに検索順位が変わりません

検索結果への反映には一定のタイムラグがあります。まず「ASIN+対象キーワード」で検索し、インデックスされているかを確認してください。反映されていない場合は、裏キーワードのバイト数超過や商品情報の不備を疑い、検索に出ない原因を切り分ける必要があります。

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